決算発表と株価の動き方を図解【決算またぎのリスクと、前に決めておく3つ】

この記事の要点

  • 決算発表は3か月ごとにあり、3月決算の会社なら8月・11月・2月・5月ごろ(日付は会社ごと)。発表は取引が終わったあとが多くなっています
  • 結果が予想とずれると、次の朝に窓をあけて大きく動くことがあります。決めた損切りより不利な値段で決済になることもあります
  • 決算をまたいで持つかどうか、株数、損切りの位置の3つを、発表の前に自分のルールで決めておきます

📅 決算発表は3か月に1回

は、会社が3か月ごと・1年ごとの成績を発表することです。日本の会社は3月を1年の区切りにしているところが多く、その場合は次のような順で発表があります。

3月決算の会社は、決算発表が年4回(日付は会社ごとにちがいます)第1四半期4〜6月の分8月ごろ第2四半期7〜9月の分11月ごろ第3四半期10〜12月の分2月ごろ本決算1年分と来期予想5月ごろ3月決算の会社は、決算発表が年4回(日付は会社ごとにちがいます)第1四半期4〜6月の分8月ごろ第2四半期7〜9月の分11月ごろ第3四半期10〜12月の分2月ごろ本決算1年分と来期予想5月ごろ
3月決算の会社の決算発表は年4回。第1四半期は7月下旬〜8月、第2四半期は10月下旬〜11月、第3四半期は1月下旬〜2月、本決算は4月下旬〜5月が多くなっています。

いちばん大事なのは、1年分をまとめた本決算です。本決算の発表では、終わった1年の成績と一緒に、次の1年の業績予想も出ます。四半期の発表では、1年の予想に対して、ここまで順調に進んでいるかが分かります。

発表の時刻は、取引が終わった15時30分よりあとが多くなっています。そのため、決算の結果に株価が反応するのは、次の日の朝になることがよくあります。

🌅 発表の次の朝に「窓」があく

決算の結果が、多くの人の予想と大きくちがっていたとき、次の朝の株価は、前の日の終わりの値段から離れて始まることがあります。これがです(窓と三空)。

出来高決算発表の翌日(予想より悪かった)出来高決算発表の翌日(予想より悪かった)
決算発表の翌朝、窓をあけて大きく下がって始まり、出来高も増えています(金色の帯と棒)。そのあとも、すぐには戻っていません。説明のためのイラストです。実在の銘柄のチャートではありません。

チャートの上では、上昇の流れがきれいに続いていても、決算の結果ひとつで、一晩でその流れがくずれることがあります。夜のあいだは東証で売り買いできないので、決めていたの値段を飛びこえて、もっと不利な値段で始まることもあります。

このように、重要な発表の前後に値段が大きく動いたり飛んだりする危険を、といいます。決算発表は、個別の会社にとっての、いちばん大きなイベントです。

🤔 「決算またぎ」とは

決算発表の前に買った株を、発表のあとまで持ち続けることを、「決算をまたぐ」といいます。決算をまたぐと、結果しだいで大きくもうかることも、大きく損をすることもあります。そして、結果はだれにも分かりません。

だからこそ、結果は分からない前提で、発表の前に次の3つを決めておきます。

決算をまたぐ前に、自分のルールで決めておく3つ①持ち越すか決算をまたいで持つか、前に減らすか、発表を待ってから入るか②株数窓で動いても、1回の損の上限におさまる株数か③損切り決めた値段より不利に決まることもある前提で決算をまたぐ前に、自分のルールで決めておく3つ①持ち越すか決算をまたいで持つか、前に減らすか、発表を待ってから入るか②株数窓で動いても、1回の損の上限におさまる株数か③損切り決めた値段より不利に決まることもある前提で
①決算をまたいで持つか、②窓で動いても1回の損の上限におさまる株数か、③損切りが不利な値段で決まることもある前提か。
  1. 持ち越すかどうか:そのまま持つ、発表の前に一部を売る、発表を待ってから入る、などがあります
  2. :窓をあけて大きく動いたときの損が、自分で決めた1回の損の上限とくらべてどうか
  3. 損切りの位置:エントリー前に決めておき、窓で飛びこえられることもあると知っておく

どれを選ぶかは、資金や売買の期間、性格によって変わります。考え方は、経済指標コースの指標発表の日との向き合い方や、基礎コースのリスク管理も参考にしてください。投資は自己判断でお願いします。

🔎 発表日の調べ方

決算発表の日は、会社のウェブサイトの「IR」のページや、証券会社のアプリの銘柄の情報で確かめられます。会社によっては、発表の1か月ほど前に日付を知らせます。

✏️ 確認問題

Q1. 3月決算の会社が、1年分の本決算を発表するのは、ふつういつごろですか?

答えと解説

正解は「4月下旬〜5月」。3月で1年を区切る会社は、4月下旬〜5月に本決算を発表することが多いです。次の1年の業績予想もこのときに出ます。

Q2. 決算発表のあと、株価が次の朝に窓をあけて始まることが多いのはなぜですか?

答えと解説

正解は「発表が取引の終わったあとに多く、その夜は東証で売り買いできないから」。決算発表は15時30分よりあとが多く、結果への反応は次の朝にまとめて出ます。そのため、窓をあけて始まることがあります。

Q3. 決算をまたぐ前に、自分のルールで決めておきたいこととして合っていないのはどれですか?

答えと解説

正解は「決算の結果がどうなるかの予想」。結果はだれにも分かりません。結果は分からない前提で、持ち越すか・株数・損切りの位置を前もって決めておきます。

この記事の用語

決算発表
会社が3か月ごと・1年ごとの成績(売上や利益)を発表すること。発表の前後は株価が大きく動きやすい。
窓(ギャップ)
となりあう2本のローソク足のあいだにできる、ヒゲも重ならない値段のすき間。
イベントリスク
重要な発表や出来事の前後に、値段が大きく動いたり飛んだりする危険。
損切り
決めた値段まで下がったら、損が出ていても売って、それ以上損が広がらないように止めること。
ポジションサイズ
1回の売り買いで持つ株数や金額。1回で負けてよい金額と、損切りまでの値幅から逆算します。
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この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。例に出てくる会社名と数字は、説明のための架空のものです。特定の銘柄をすすめるものではありません。

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