決算発表と株価の動き方を図解【決算またぎのリスクと、前に決めておく3つ】
この記事の要点
- 決算発表は3か月ごとにあり、3月決算の会社なら8月・11月・2月・5月ごろ(日付は会社ごと)。発表は取引が終わったあとが多くなっています
- 結果が予想とずれると、次の朝に窓をあけて大きく動くことがあります。決めた損切りより不利な値段で決済になることもあります
- 決算をまたいで持つかどうか、株数、損切りの位置の3つを、発表の前に自分のルールで決めておきます
📅 決算発表は3か月に1回
決算発表決算発表(けっさんはっぴょう)会社が3か月ごと・1年ごとの成績(売上や利益)を発表すること。発表の前後は株価が大きく動きやすい。くわしく見る →用語集の一覧は、会社が3か月ごと・1年ごとの成績を発表することです。日本の会社は3月を1年の区切りにしているところが多く、その場合は次のような順で発表があります。
いちばん大事なのは、1年分をまとめた本決算です。本決算の発表では、終わった1年の成績と一緒に、次の1年の業績予想も出ます。四半期の発表では、1年の予想に対して、ここまで順調に進んでいるかが分かります。
発表の時刻は、取引が終わった15時30分よりあとが多くなっています。そのため、決算の結果に株価が反応するのは、次の日の朝になることがよくあります。
🌅 発表の次の朝に「窓」があく
決算の結果が、多くの人の予想と大きくちがっていたとき、次の朝の株価は、前の日の終わりの値段から離れて始まることがあります。これが窓窓(ギャップ)(まど)となりあう2本のローソク足のあいだにできる、ヒゲも重ならない値段のすき間。くわしく見る →用語集の一覧です(窓と三空)。
チャートの上では、上昇の流れがきれいに続いていても、決算の結果ひとつで、一晩でその流れがくずれることがあります。夜のあいだは東証で売り買いできないので、決めていた損切り損切り(そんぎり)決めた値段まで下がったら、損が出ていても売って、それ以上損が広がらないように止めること。くわしく見る →用語集の一覧の値段を飛びこえて、もっと不利な値段で始まることもあります。
このように、重要な発表の前後に値段が大きく動いたり飛んだりする危険を、イベントリスクイベントリスク(いべんとりすく)重要な発表や出来事の前後に、値段が大きく動いたり飛んだりする危険。くわしく見る →用語集の一覧といいます。決算発表は、個別の会社にとっての、いちばん大きなイベントです。
🤔 「決算またぎ」とは
決算発表の前に買った株を、発表のあとまで持ち続けることを、「決算をまたぐ」といいます。決算をまたぐと、結果しだいで大きくもうかることも、大きく損をすることもあります。そして、結果はだれにも分かりません。
だからこそ、結果は分からない前提で、発表の前に次の3つを決めておきます。
- 持ち越すかどうか:そのまま持つ、発表の前に一部を売る、発表を待ってから入る、などがあります
- 株数ポジションサイズ(ぽじしょんさいず)1回の売り買いで持つ株数や金額。1回で負けてよい金額と、損切りまでの値幅から逆算します。くわしく見る →用語集の一覧:窓をあけて大きく動いたときの損が、自分で決めた1回の損の上限とくらべてどうか
- 損切りの位置:エントリー前に決めておき、窓で飛びこえられることもあると知っておく
どれを選ぶかは、資金や売買の期間、性格によって変わります。考え方は、経済指標コースの指標発表の日との向き合い方や、基礎コースのリスク管理も参考にしてください。投資は自己判断でお願いします。
🔎 発表日の調べ方
決算発表の日は、会社のウェブサイトの「IR」のページや、証券会社のアプリの銘柄の情報で確かめられます。会社によっては、発表の1か月ほど前に日付を知らせます。
✏️ 確認問題
Q1. 3月決算の会社が、1年分の本決算を発表するのは、ふつういつごろですか?
答えと解説
正解は「4月下旬〜5月」。3月で1年を区切る会社は、4月下旬〜5月に本決算を発表することが多いです。次の1年の業績予想もこのときに出ます。
3月で1年を区切る会社は、4月下旬〜5月に本決算を発表することが多いです。次の1年の業績予想もこのときに出ます。
Q2. 決算発表のあと、株価が次の朝に窓をあけて始まることが多いのはなぜですか?
答えと解説
正解は「発表が取引の終わったあとに多く、その夜は東証で売り買いできないから」。決算発表は15時30分よりあとが多く、結果への反応は次の朝にまとめて出ます。そのため、窓をあけて始まることがあります。
決算発表は15時30分よりあとが多く、結果への反応は次の朝にまとめて出ます。そのため、窓をあけて始まることがあります。
Q3. 決算をまたぐ前に、自分のルールで決めておきたいこととして合っていないのはどれですか?
答えと解説
正解は「決算の結果がどうなるかの予想」。結果はだれにも分かりません。結果は分からない前提で、持ち越すか・株数・損切りの位置を前もって決めておきます。
結果はだれにも分かりません。結果は分からない前提で、持ち越すか・株数・損切りの位置を前もって決めておきます。
この記事の用語
- 決算発表
- 会社が3か月ごと・1年ごとの成績(売上や利益)を発表すること。発表の前後は株価が大きく動きやすい。
- 窓(ギャップ)
- となりあう2本のローソク足のあいだにできる、ヒゲも重ならない値段のすき間。
- イベントリスク
- 重要な発表や出来事の前後に、値段が大きく動いたり飛んだりする危険。
- 損切り
- 決めた値段まで下がったら、損が出ていても売って、それ以上損が広がらないように止めること。
- ポジションサイズ
- 1回の売り買いで持つ株数や金額。1回で負けてよい金額と、損切りまでの値幅から逆算します。
この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。例に出てくる会社名と数字は、説明のための架空のものです。特定の銘柄をすすめるものではありません。