ローソク足1本ができるまで【図解】1日の値動きが、どうやって1本の形になるのか

この記事の要点

  • ローソク足1本は、その期間の値動きを、4つの値段だけで1本にまとめたものです
  • 途中でどう動いたかは、ヒゲの長さと実体の位置に表れます
  • いちばん右の足は、期間が終わるまで形が変わり続ける「未完成の足」です

🕯 ローソク足コースへようこそ

このコースでは、ローソク足の形を1つずつ、くわしく見ていきます。基礎コースのローソク足の読み方では、4つの値段と陽線・陰線を学びました。ここでは、その1本が「どうやってできるのか」から始めます。形の意味を読むには、まず1本の中で何が起きていたかを想像できることが大切だからです。

⏱ 1日の値動きを、1本にまとめる

日本の株の取引は、朝9時に始まり、15時30分に終わります。11時30分から12時30分まではお昼休みで、取引はありません。最初に値段がつくことを、最後の取引を、そのあいだの取引の時間をと呼びます。

この1日のあいだに、株価は何百回、何千回と上下します。日足のローソク足は、その動きを、次の4つの値段だけで1本にまとめたものです。

この4つをまとめてといいます。始値と終値でが、高値と安値での先が決まります。

下の図で、時間を進めてみてください。値段が動くたびに、1本の形が変わっていきます。

9:0011:3015:30高値 1085終値 1040始値 1000安値 99015:30の形

これでこの日の1本ができあがりました。

午前中に大きく上がったあと、高いところで売られて押し戻されました。始値より高く終わったので陽線、押し戻された分が上ヒゲになります。

値動きは説明のための見本で、実在の銘柄のデータではありません。11:30〜12:30 はお昼休みで、取引がありません。

🔍 1本から、途中の動きを想像する

ローソク足には、途中の細かい動きは残りません。それでも、形から途中の動きをある程度は想像できます。

① 上ヒゲが長い陽線

始値より高く終わったものの、途中ではもっと高いところまで上がっていた日です。高いところで売られて、押し戻されたと読めます。

② 下ヒゲが長い陰線

始値より安く終わったものの、途中ではもっと安いところまで下がっていた日です。安いところで買われて、戻したと読めます。

③ ヒゲのない長い陽線

始値がほぼ安値、終値がほぼ高値の日です。寄り付きから大引けまで、ほとんど下がらずに上がり続けたと読めます。

ただし、高値と安値のどちらが先についたかは、1本の形だけではわかりません。くわしく知りたいときは、5分足などの短い時間軸に切り替えて確かめます。

🚧 いちばん右の足は、まだ未完成

チャートのいちばん右の足は、取引の時間中はまだできあがっていません。株価が動くたびに、高値・安値・終値が変わり、形も変わり続けます。

たとえば、お昼の時点では長い下ヒゲの陽線に見えていても、午後に売られて、大引けでは陰線になることもあります。形の意味を読むのは、その期間が終わって、足ができあがってからにしましょう。

📊 実際のチャートで見てみる

ノート(5243)の5分足(2026年10月16日)。9時に2,802円で始まり(始値)、取引が始まったころに2,792円をつけ(安値)、10時45分ごろに3,135円まで上がりました(高値)。そのあとは押し戻され、15時30分の大引けで3,015円がつきました(終値)。大引けの値段は右の目もりの表示に出ていて、最後の5分足の終わりの値段とは少しちがって見えることがあります。11時30分から12時30分の足がないのは、お昼休みのためです。この1日を1本にまとめると、上ヒゲのある陽線になります。特定の銘柄をすすめるものではありません。
ノート(5243)の5分足(2026年10月16日)。9時に2,802円で始まり(始値)、取引が始まったころに2,792円をつけ(安値)、10時45分ごろに3,135円まで上がりました(高値)。そのあとは押し戻され、15時30分の大引けで3,015円がつきました(終値)。大引けの値段は右の目もりの表示に出ていて、最後の5分足の終わりの値段とは少しちがって見えることがあります。11時30分から12時30分の足がないのは、お昼休みのためです。この1日を1本にまとめると、上ヒゲのある陽線になります。特定の銘柄をすすめるものではありません。
チャートはTradingViewのものです。

🛠 TradingViewで確かめるには

📚 もっとくわしく

noteの連載「ローソク足の教科書」の第1回 1本ができるまででは、同じテーマを、図を見ながら読み物として書いています。

✏️ 確認問題

Q1. 日足のローソク足の始値は、どの値段ですか?

答えと解説

正解は「寄り付きでついた値段」。始値は、その日の取引が始まって最初についた値段(寄り付きの値段)です。

Q2. 上ヒゲが長い陽線から読めることは、どれですか?

答えと解説

正解は「途中でもっと高いところまで上がったが、売られて押し戻された」。上ヒゲの先が高値です。そこから終値まで押し戻されたので、高いところで売られたと読めます。高値と安値の順番は、1本だけではわかりません。

Q3. 取引の時間中に、いちばん右の足に長い下ヒゲが出ています。どう考えますか?

答えと解説

正解は「まだ未完成の足なので、大引けまで形が変わる」。いちばん右の足は、期間が終わるまで形が変わり続けます。形の意味を読むのは、足ができあがってからにします。

この記事の用語

4本値
始値・高値・安値・終値の4つの値段のこと。ローソク足1本は、この4つで形が決まります。
始値
その期間の最初についた値段。ローソク足の実体の片方の端です。
高値
その期間でいちばん高かった値段。ローソク足の上ヒゲの先です。
安値
その期間でいちばん安かった値段。ローソク足の下ヒゲの先です。
終値
その日の取引の最後についた値段。移動平均線は、ふつう終値をもとに計算します。
寄り付き
その日の取引が始まって、最初に値段がつくこと。そのときの値段が始値です。
大引け
その日の最後の取引のこと。そのときの値段が終値です。
ザラ場
寄り付きから大引けまでの、取引が続いている時間のこと。
実体
ローソク足の、始値と終値のあいだの太い部分。長いほど、その期間の値動きが大きかったことを表します。
ヒゲ
ローソク足の実体から上下にのびる細い線。上ヒゲの先が高値、下ヒゲの先が安値です。
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この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。

実際の銘柄でどう使うかは、noteの講座に書いています。