ローソク足のヒゲの長さ【図解】長い上ヒゲ・長い下ヒゲが教えてくれること

この記事の要点

  • ヒゲは、期間の途中では動いたのに、終わるまでに戻された値幅を表します
  • 長い上ヒゲは高いところで売られた跡、長い下ヒゲは安いところで買われた跡です
  • ヒゲの長さは、実体の長さと比べて見ます

🪡 ヒゲが表しているもの

は、から上下にのびる細い線です。実体の上にのびるのがで、その先がです。実体の下にのびるのがで、その先がです。

前の回で、実体は始値から終値までの動きを表すと書きました。ヒゲは、その途中で動いたのに、終わるまでに戻された値幅です。いわば、買いと売りが押し合った跡です。

下の図で、1日の動き方を選んでみてください。同じ始値と終値でも、途中の動きによってヒゲの形が変わります。

途中で上がって押し戻された

9:0015:30押し戻された70円
途中で大きく上がったのに、大引けまでに売られて押し戻されました。押し戻された値幅が、長い上ヒゲになります。高いところで売りたい人が多かった跡です。

3つとも、始値1,000円・終値1,020円の同じ陽線です。値動きは見本で、実在の銘柄のデータではありません。

⬆️ 長い上ヒゲ

長い上ヒゲは、期間の途中で大きく上がったのに、終わりまでに押し戻された形です。高いところでは売りたい人が多かった、という跡と読めます。

上昇が続いたあとの高いところで長い上ヒゲが出ると、そのあたりで上値が重くなってきたサインのことがあります。陽線でも陰線でも、上ヒゲが長ければ、高いところで売られたことに変わりはありません。

⬇️ 長い下ヒゲ

長い下ヒゲは、期間の途中で大きく下がったのに、終わりまでに戻した形です。安いところでは買いたい人が多かった、という跡と読めます。

下落が続いたあとの安いところで長い下ヒゲが出ると、そのあたりで下げ止まりかけているサインのことがあります。第5回で見るハンマーは、この長い下ヒゲが主役の形です。

📐 ヒゲの長さは、実体と比べる

ヒゲが長いか短いかは、実体の長さと比べて見ます。実体の2倍以上の長さがあれば、長いヒゲと考えるのが1つの目安です。

実体が短く、上下のヒゲがどちらも長い足は、上にも下にも大きく動いたのに、結局ほとんど動かずに終わった期間です。買いと売りが激しく押し合って、どちらも勝てなかったと読めます。

🔗 ヒゲは、次の足とあわせて読む

ヒゲは「押し戻された」という過去の跡です。そのあとどうなるかは、次の足を見ないとわかりません。

長い下ヒゲの次の日に、下ヒゲの安値を割って下がれば、下げ止まりはまだだったということです。反対に、次の日が陽線で、前の日の高値をこえて終われば、安いところでの買いが続いていると読めます。

📊 実際のチャートで見てみる

ノート(5243)の日足(2026年6月〜7月)。7月上旬の決算発表のあと、2,500円近くまで上がった日がありましたが、大きく押し戻されて長い上ヒゲが出ました。7月中旬にも、長い上ヒゲの足と長い下ヒゲの足が続き、そのあとしばらく上下しながら横ばいになっています。特定の銘柄をすすめるものではありません。
ノート(5243)の日足(2026年6月〜7月)。7月上旬の決算発表のあと、2,500円近くまで上がった日がありましたが、大きく押し戻されて長い上ヒゲが出ました。7月中旬にも、長い上ヒゲの足と長い下ヒゲの足が続き、そのあとしばらく上下しながら横ばいになっています。特定の銘柄をすすめるものではありません。
チャートはTradingViewのものです。

🛠 TradingViewで確かめるには

📚 もっとくわしく

noteの連載「ローソク足の教科書」の第3回 ヒゲの長さでも、同じテーマを読み物として書いています。

✏️ 確認問題

Q1. 長い上ヒゲは、何の跡と読めますか?

答えと解説

正解は「高いところで売られた跡」。期間の途中で大きく上がったのに、終わりまでに押し戻された形です。高いところで売りたい人が多かったと読めます。

Q2. 下ヒゲの先は、どの値段ですか?

答えと解説

正解は「安値」。下ヒゲの先は、その期間でいちばん安かった値段(安値)です。

Q3. 下落のあとに長い下ヒゲが出ました。次の日、その安値を割って下がりました。どう考えますか?

答えと解説

正解は「下げ止まりはまだだった」。長い下ヒゲの安値を割ったので、安いところでの買いは続かなかったと読めます。ヒゲは次の足とあわせて読みます。

この記事の用語

ヒゲ
ローソク足の実体から上下にのびる細い線。上ヒゲの先が高値、下ヒゲの先が安値です。
上ヒゲ
実体の上にのびる細い線。先が高値です。長いほど、高いところで売られたことを表します。
下ヒゲ
実体の下にのびる細い線。先が安値です。長いほど、安いところで買われたことを表します。
実体
ローソク足の、始値と終値のあいだの太い部分。長いほど、その期間の値動きが大きかったことを表します。
高値
その期間でいちばん高かった値段。ローソク足の上ヒゲの先です。
安値
その期間でいちばん安かった値段。ローソク足の下ヒゲの先です。
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この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。

実際の銘柄でどう使うかは、noteの講座に書いています。