十字線とは?ローソク足の見方を図解【トンボ・トウバ・足長同事線のちがい】
この記事の要点
- 十字線は、始値と終値がほぼ同じで、実体がほとんどないローソク足です
- 買いと売りがつり合い、どちらに進むか迷っている状態を表します
- ヒゲの形で、トンボ・トウバ・足長同事線などの呼び方が変わります
✚ 十字線とは
十字線十字線(じゅうじせん)始値と終値がほぼ同じで、実体がほとんどないローソク足。買いと売りがつり合い、迷っている状態です。くわしく見る →用語集の一覧は、始値と終値がほぼ同じで、実体実体(じったい)ローソク足の、始値と終値のあいだの太い部分。長いほど、その期間の値動きが大きかったことを表します。くわしく見る →用語集の一覧がほとんどない形のローソク足です。実体が横の線だけになり、上下のヒゲヒゲ(ひげ)ローソク足の実体から上下にのびる細い線。上ヒゲの先が高値、下ヒゲの先が安値です。くわしく見る →用語集の一覧とあわせて、十の字のように見えます。寄引同事線(よりひきどうじせん)とも呼ばれます。
前の回までで、実体は勢い、ヒゲは押し合いの跡と見てきました。十字線は、期間の途中ではいろいろ動いたのに、終わってみれば始まりと同じ値段に戻った形です。買いと売りの力がつり合って、どちらにも進めなかった状態と読めます。
🔢 ヒゲの形による呼び方
十字線は、ヒゲの形によって呼び方が変わります。
① 足長同事線
上下のヒゲがどちらも長い十字線です。足長同事線足長同事線(あしながどうじせん)上下のヒゲがどちらも長い十字線。迷いがとても大きい状態を表します。くわしく見る →用語集の一覧といいます。上にも下にも大きく動いたのに、結局同じ値段に戻った形で、迷いがとても大きい状態です。
② トンボ
上ヒゲがほとんどなく、下ヒゲだけが長い十字線です。トンボが止まっているような形なので、トンボトンボ(とんぼ)下ヒゲだけが長い十字線。いったん大きく下がったあと、始値まで買い戻された形です。くわしく見る →用語集の一覧と呼ばれます。いったん大きく下がったあと、始値まで買い戻された形です。
③ トウバ
下ヒゲがほとんどなく、上ヒゲだけが長い十字線です。お墓の卒塔婆のような形なので、トウバトウバ(とうば)上ヒゲだけが長い十字線。いったん大きく上がったあと、始値まで売り戻された形です。くわしく見る →用語集の一覧と呼ばれます。いったん大きく上がったあと、始値まで売り戻された形です。
始値・高値・安値・終値の4つがすべて同じで、横線1本だけになることもあります。取引がとても少なかった日や、ストップ高・ストップ安で値段が動かなかった日に出ます。
下の図で、ヒゲの長さを変えてみてください。形の名前が切り替わります。
始値と終値が同じで、上下にヒゲがある形です。買いと売りの力がつり合って、どちらにも進めなかった状態と読めます。
10円より短いヒゲは「ほとんどない」、上下とも60円以上を「長い」として見分けています(説明のための目安です)。
🧭 十字線は、出た場所で読む
十字線そのものは、「迷っている」ことしか表していません。意味が出てくるのは、どこで出たかを見たときです。
上昇が続いたあとの高いところで十字線が出ると、それまで強かった買いの勢いが止まったと読めます。下落が続いたあとの安いところで出ると、売りの勢いが止まったと読めます。どちらも、流れが変わるかもしれない、というサインです。
反対に、横ばいの中で出た十字線は、もともと迷っている相場の中の1本なので、あまり意味を持ちません。
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noteの連載「ローソク足の教科書」の第4回 十字線でも、同じテーマを読み物として書いています。
✏️ 確認問題
Q1. 十字線は、どんな形のローソク足ですか?
答えと解説
正解は「始値と終値がほぼ同じで、実体がほとんどない」。十字線は、始値と終値がほぼ同じで、実体が横の線だけになった形です。
十字線は、始値と終値がほぼ同じで、実体が横の線だけになった形です。
Q2. 下ヒゲだけが長い十字線を、何と呼びますか?
答えと解説
正解は「トンボ」。上ヒゲがほとんどなく、下ヒゲだけが長い十字線はトンボです。上ヒゲだけが長いのがトウバ、上下とも長いのが足長同事線です。
上ヒゲがほとんどなく、下ヒゲだけが長い十字線はトンボです。上ヒゲだけが長いのがトウバ、上下とも長いのが足長同事線です。
Q3. 上昇が続いたあとに十字線が出ました。正しい考え方はどれですか?
答えと解説
正解は「買いの勢いが止まったかもしれないので、次の足を見て確かめる」。高いところの十字線は、買いの勢いが止まったサインです。ただ、反対に動き出すとは限らないので、次の足で確かめます。
高いところの十字線は、買いの勢いが止まったサインです。ただ、反対に動き出すとは限らないので、次の足で確かめます。
この記事の用語
- 十字線
- 始値と終値がほぼ同じで、実体がほとんどないローソク足。買いと売りがつり合い、迷っている状態です。
- トンボ
- 下ヒゲだけが長い十字線。いったん大きく下がったあと、始値まで買い戻された形です。
- トウバ
- 上ヒゲだけが長い十字線。いったん大きく上がったあと、始値まで売り戻された形です。
- 足長同事線
- 上下のヒゲがどちらも長い十字線。迷いがとても大きい状態を表します。
- 実体
- ローソク足の、始値と終値のあいだの太い部分。長いほど、その期間の値動きが大きかったことを表します。
- ヒゲ
- ローソク足の実体から上下にのびる細い線。上ヒゲの先が高値、下ヒゲの先が安値です。
この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。
実際の銘柄でどう使うかは、noteの講座に書いています。