ローソク足の実体の長さ【図解】大陽線・小陽線・大陰線・小陰線のちがい
この記事の要点
- 実体の長さは、始値から終値までにどれだけ動いたか、つまり勢いの強さを表します
- 長い実体の足を大陽線・大陰線、短い実体の足を小陽線・小陰線と呼びます
- 長いか短いかは、決まった数字ではなく、前後の足と比べて決めます
📏 実体が表しているもの
実体実体(じったい)ローソク足の、始値と終値のあいだの太い部分。長いほど、その期間の値動きが大きかったことを表します。くわしく見る →用語集の一覧は、始値始値(はじめね)その期間の最初についた値段。ローソク足の実体の片方の端です。くわしく見る →用語集の一覧と終値終値(おわりね)その日の取引の最後についた値段。移動平均線は、ふつう終値をもとに計算します。くわしく見る →用語集の一覧のあいだの太い部分です。高値や安値は関係なく、始値と終値の2つだけで決まります。
始値は、その期間の最初の値段、終値は最後の値段です。なので実体の長さは、その期間のはじめから終わりまでに、値段がどれだけ動いたかを表しています。実体が長いほど、買いか売りのどちらかが、最後まで強かったということです。
🔴 4つの呼び方
実体の長さと、陽線・陰線の組み合わせで、4つの呼び方があります。
- 大陽線大陽線(だいようせん)実体の長い陽線。前後の足と比べて目立って長いもので、買いの勢いが強かったことを表します。くわしく見る →用語集の一覧:実体の長い陽線。買いの勢いが強かった期間です
- 小陽線小陽線(しょうようせん)実体の短い陽線。少しだけ上がって終わった期間で、方向がはっきりしない状態です。くわしく見る →用語集の一覧:実体の短い陽線。少しだけ上がって終わった期間です
- 大陰線大陰線(だいいんせん)実体の長い陰線。前後の足と比べて目立って長いもので、売りの勢いが強かったことを表します。くわしく見る →用語集の一覧:実体の長い陰線。売りの勢いが強かった期間です
- 小陰線小陰線(しょういんせん)実体の短い陰線。少しだけ下がって終わった期間で、方向がはっきりしない状態です。くわしく見る →用語集の一覧:実体の短い陰線。少しだけ下がって終わった期間です
小陽線と小陰線は、買いと売りの力の差が小さかった期間です。方向がはっきりせず、迷っている状態と読めます。実体がさらに短くなって、ほとんど線だけになったものが、第4回で見る十字線です。
⚖️ 長い・短いは、比べて決める
大陽線に「何%以上上がったら」という決まった数字はありません。いつもは1日に1%ほどしか動かない銘柄で5%動けば大陽線ですし、毎日5%動く銘柄なら、5%はふつうの長さです。
長いか短いかは、その銘柄の前後の足と比べて決めます。目安としては、直近の10本ほどの実体とくらべて、目立って長いかどうかを見ます。
下の図で、並んでいる足の中に、長さのちがう1本を入れてみてください。同じ長さでも、まわりの足によって見え方が変わります。
直近9本の実体の平均 約10円 / 10本目 50円(平均の約5.2倍)
平均の2倍以上を「大」、半分以下を「小」として見分けています(説明のための目安です)。値動きは見本で、実在の銘柄のデータではありません。
🧭 長い実体が出たら、どこで出たかを見る
大陽線や大陰線は、流れが変わったり、強まったりするきっかけになることがあります。見るときは、どこで出たかもあわせて確かめます。
① 横ばいのあとの大陽線
小さな足が続いていたあとに大陽線が出ると、それまで迷っていた買いと売りのつり合いが、買いの方向にくずれたと読めます。上昇の始まりのきっかけになることがあります。
② 上昇が続いたあとの大陽線
すでに大きく上がったあとの大陽線は、最後の勢いで買われた形のこともあります。次の日にその大陽線の半分以上を戻すようなら、勢いが続いていないサインです。
📊 実際のチャートで見てみる

チャートはTradingViewのものです。
🛠 TradingViewで確かめるには
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noteの連載「ローソク足の教科書」の第2回 実体の長さでも、同じテーマを読み物として書いています。
✏️ 確認問題
Q1. 実体の長さを決めるのは、どの値段ですか?
答えと解説
正解は「始値と終値」。実体は、始値と終値のあいだの部分です。高値と安値は、ヒゲの先を決めます。
実体は、始値と終値のあいだの部分です。高値と安値は、ヒゲの先を決めます。
Q2. いつも1日に1%ほど動く銘柄で、始値から終値まで6%上がった陽線が出ました。何と呼べますか?
答えと解説
正解は「大陽線」。まわりの足よりずっと長い実体なので、大陽線と呼べます。長い・短いは、その銘柄の前後の足と比べて決めます。
まわりの足よりずっと長い実体なので、大陽線と呼べます。長い・短いは、その銘柄の前後の足と比べて決めます。
Q3. 小陽線や小陰線が続いているときは、どんな状態と読めますか?
答えと解説
正解は「買いと売りの力の差が小さく、迷っている」。実体が短いのは、始値と終値の差が小さいからです。買いと売りの力の差が小さく、方向がはっきりしない状態です。
実体が短いのは、始値と終値の差が小さいからです。買いと売りの力の差が小さく、方向がはっきりしない状態です。
この記事の用語
- 実体
- ローソク足の、始値と終値のあいだの太い部分。長いほど、その期間の値動きが大きかったことを表します。
- 大陽線
- 実体の長い陽線。前後の足と比べて目立って長いもので、買いの勢いが強かったことを表します。
- 小陽線
- 実体の短い陽線。少しだけ上がって終わった期間で、方向がはっきりしない状態です。
- 大陰線
- 実体の長い陰線。前後の足と比べて目立って長いもので、売りの勢いが強かったことを表します。
- 小陰線
- 実体の短い陰線。少しだけ下がって終わった期間で、方向がはっきりしない状態です。
- 始値
- その期間の最初についた値段。ローソク足の実体の片方の端です。
- 終値
- その日の取引の最後についた値段。移動平均線は、ふつう終値をもとに計算します。
この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。
実際の銘柄でどう使うかは、noteの講座に書いています。