PER・PBR・配当利回りとは?計算と見方を図解【チャートの前に確かめたい3つの数字】

この記事の要点

  • PERは利益から、PBRは純資産から、株価が割高か割安かの目安を見る数字です
  • 配当利回りは、株価に対して1年にどれくらいの配当があるかを表します
  • どれも業種や成長の速さで「ふつう」が変わるので、同じ業種の会社と比べて見ます

🧾 なぜ、テクニカルの教科書でPERを学ぶのか

ここまでの12本では、チャートの形や指標から、値動きの流れを読む方法を見てきました。チャートは「今、どう動いているか」を教えてくれますが、「その会社の株価が、利益や資産にくらべて高すぎないか」は教えてくれません。

なので、チャートで気になる銘柄を見つけたら、買う前に決算や会社の数字も確かめることが大切です。この記事では、そのとき最初に見たい3つの数字、PER・PBR・配当利回りを見ていきます。

💹 PER(株価収益率)

は、株価が1株あたりの利益の何倍になっているかを表す数字です。

  • PER = 株価 ÷ 1株あたりの利益()

株価が1,000円で、1株あたりの利益が50円なら、PERは20倍です。今の利益が同じように続くとすると、株価の分だけ利益をあげるのに20年かかる、と考えることもできます。PERが高いほど利益にくらべて割高、低いほど割安の目安です。

ただ、これから利益が大きく伸びそうな会社は、期待が先に株価に入るので、PERが高くなりやすくなります。PERが高いことは、それだけで悪いことではありません。

🏦 PBR(株価純資産倍率)

は、株価が1株あたりの純資産の何倍になっているかを表す数字です。

  • PBR = 株価 ÷ 1株あたりの純資産()

純資産は、会社の資産から借金などを引いた、会社に残っている財産です。PBRが1倍なら、株価と1株あたりの財産が同じ、1倍より低ければ、株価が財産より安く評価されている状態です。日本では、PBRが1倍を下回る会社の改善が、ここ数年よく話題になっています。

💰 配当利回り

は、株価に対して、1年にどれくらいの配当があるかを表す数字です。

  • 配当利回り = 1株あたりの年間配当 ÷ 株価 × 100(%)

株価が2,000円で、1年の配当が60円なら、配当利回りは3%です。株価が下がると、同じ配当でも利回りは上がります。利回りが高いのは、株価が大きく下がった結果のこともあるので、理由をあわせて確かめましょう。

下の計算で、数字を入れてみてください。3つの数字がいっしょに出ます。

PER20.0倍株価 ÷ 1株あたり利益

PBR1.25倍株価 ÷ 1株あたり純資産

配当利回り3.00%年間配当 ÷ 株価 × 100

入れた数字はどこにも送られません(このページの中だけで計算します)。結果は目安で、割高・割安は同じ業種の会社と比べて見ます。

🔗 チャートとの組み合わせ

テクニカルと会社の数字は、どちらか一方ではなく、役割を分けて使います。

  1. チャートで、流れが上向きか、入るタイミングが近いかを見ます
  2. 決算やPER・PBR・配当利回りで、その会社に無理がないかを確かめます
  3. 決算発表の日も確かめておきます。発表の前後は、株価が大きく動きやすくなります

配当利回りや税引き後の配当は、このサイトの配当利回りの計算ツールでも計算できます。

🛠 TradingViewで確かめるには

✏️ 確認問題

Q1. 株価が1,500円、1株あたりの利益が100円です。PERはいくつですか?

答えと解説

正解は「15倍」。PER=株価÷1株あたりの利益なので、1,500÷100で15倍です。

Q2. PBRが1倍を下回っているのは、どんな状態ですか?

答えと解説

正解は「株価が、1株あたりの純資産より安く評価されている」。PBR=株価÷1株あたりの純資産です。1倍より低いのは、株価が会社に残っている財産より安く評価されている状態です。

Q3. 配当は同じまま、株価が大きく下がりました。配当利回りはどうなりますか?

答えと解説

正解は「上がる」。配当利回り=年間配当÷株価なので、株価が下がると利回りは上がります。利回りが上がった理由も確かめましょう。

この記事の用語

PER(株価収益率)
株価が1株あたりの利益の何倍かを表す数字。利益にくらべて割高か割安かの目安です。
PBR(株価純資産倍率)
株価が1株あたりの純資産の何倍かを表す数字。1倍より低いと、株価が会社の財産より安く評価されている状態です。
配当利回り
1株あたりの年間配当を株価で割った割合。株価に対して、1年にどれくらいの配当があるかを表します。
EPS(1株あたり利益)
会社の利益を、発行している株の数で割った値。PERの計算に使います。
BPS(1株あたり純資産)
会社の純資産を、発行している株の数で割った値。PBRの計算に使います。
トレンド
株価の大きな流れの向き。上昇トレンド・下降トレンド・横ばいに分けて考えます。
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この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。

実際の銘柄でどう使うかは、noteの講座に書いています。