決算短信と会社四季報はどこを見る?見るところを図解【はじめは1ページ目の4か所だけ】
この記事の要点
- 決算短信は、会社が決算発表の日に出す成績のまとめ。はじめは1ページ目の、経営成績・財政状態・配当・業績予想の4か所だけを見ます
- 会社四季報は、上場しているすべての会社を同じ形でまとめた本で、年4回出ます。会社とは別の、独自の業績予想がのっています
- 1社をくわしく見るなら決算短信、たくさんの会社を同じ形でくらべるなら四季報、と使い分けます
🗂 会社の数字は、どこで見る?
ここまで見てきた売上や利益、自己資本比率、業績予想などの数字は、どこで調べればよいのでしょうか。よく使われるのは、決算短信と会社四季報の2つです。
証券会社のアプリにも、PERや配当利回りなどの数字はまとまっています。ただ、業績の中身や予想を確かめるときは、もとになる決算短信を見る習慣をつけておくと安心です。
📄 決算短信:1ページ目の4か所
決算短信決算短信(けっさんたんしん)会社が決算発表の日に出す、成績のまとめ。1ページ目に売上・利益・配当・業績予想がそろっている。くわしく見る →用語集の一覧は、上場している会社が、決算発表の日に出す成績のまとめです。東証の決まりで出すもので、会社のウェブサイトの「IR」のページや、東証の「適時開示情報閲覧サービス(TDnet)」で読めます。
決算短信は何十ページにもなりますが、大事な数字は1ページ目にまとまっています。はじめは、次の4か所だけを見れば十分です。
- 経営成績:売上高と営業利益営業利益(えいぎょうりえき)売上高から、原価と、人件費・広告費などの費用を引いた、本業でのもうけ。くわしく見る →用語集の一覧が、前の年とくらべて何%増えたか(減ったか)。カッコの中の%を見ます(第3回)
- 財政状態:自己資本比率自己資本比率(じこしほんひりつ)資産のうち、返さなくてよい純資産(自己資本)の割合。高いほど借金にたよっていない。くわしく見る →用語集の一覧。前の年より大きく下がっていないか(第10回)。本決算なら、近くに営業キャッシュフローもあります
- 配当の状況:今期の配当と、来期の配当の予想。減る予想になっていないか(第9回)
- 業績予想:来期(四半期の発表では今期)の業績予想業績予想(ぎょうせきよそう)会社が出す、今の期の売上や利益の見通し。決算短信の1ページ目にのっている。くわしく見る →用語集の一覧。売上と営業利益が増える見通しか(第5回)
1ページ目の数字は、多くの会社で同じ形で並んでいます。一度場所を覚えれば、ほかの会社の決算短信も、同じように読めるようになります。
📘 会社四季報:たくさんの会社を同じ形で
会社四季報会社四季報(かいしゃしきほう)上場しているすべての会社の業績や財務を、同じ形で1社ずつまとめた本。年4回出る。くわしく見る →用語集の一覧は、東洋経済新報社が出している本で、上場しているすべての会社を、1社ずつ同じ形でまとめています。3月・6月・9月・12月の年4回出て、ウェブ版もあります。
- 業績の表:過去数年分と今後の予想の、売上高・営業利益・純利益などが並んでいます。続けて伸びているかが一目で分かります
- 会社の予想との差:四季報には、会社が出す予想とは別に、記者が独自に立てた予想がのっています。四季報の予想が会社の予想より上か下かは、よく注目されます
- 記事:短い見出しと記事で、業績が伸びた(減った)理由や、これからの話がまとめられています
四季報は、気になる会社の様子をすばやくつかみたいときや、同じ業種の会社をいくつかくらべたいときに便利です。
🔄 使い分け
- チャートで選んだ1社を、買う前にくわしく確かめる → 決算短信の1ページ目
- 候補の会社の様子をすばやくつかむ・何社かくらべる → 会社四季報
どちらも、読むのは数か所だけで大丈夫です。基礎コースのPER・PBR・配当利回りで見たように、TradingViewの銘柄の情報からも、主な数字は確かめられます。
✏️ 確認問題
Q1. 決算短信で、はじめに見るのはどこですか?
答えと解説
正解は「1ページ目の、経営成績・財政状態・配当・業績予想」。大事な数字は1ページ目にまとまっています。はじめは1ページ目の4か所だけを見れば十分です。
大事な数字は1ページ目にまとまっています。はじめは1ページ目の4か所だけを見れば十分です。
Q2. 会社四季報の特ちょうとして合っているのはどれですか?
答えと解説
正解は「すべての上場会社を同じ形でまとめていて、独自の業績予想がのっている」。会社四季報は年4回出て、すべての上場会社を同じ形でまとめています。会社とは別の、独自の予想がのっているのが特ちょうです。
会社四季報は年4回出て、すべての上場会社を同じ形でまとめています。会社とは別の、独自の予想がのっているのが特ちょうです。
Q3. 決算短信は、どこで読めますか?
答えと解説
正解は「会社のウェブサイトのIRのページや、東証の適時開示情報閲覧サービス(TDnet)」。決算短信は、会社のウェブサイトの「IR」のページや、東証のTDnetで読めます。
決算短信は、会社のウェブサイトの「IR」のページや、東証のTDnetで読めます。
この記事の用語
- 決算短信
- 会社が決算発表の日に出す、成績のまとめ。1ページ目に売上・利益・配当・業績予想がそろっている。
- 会社四季報
- 上場しているすべての会社の業績や財務を、同じ形で1社ずつまとめた本。年4回出る。
- 業績予想
- 会社が出す、今の期の売上や利益の見通し。決算短信の1ページ目にのっている。
- 自己資本比率
- 資産のうち、返さなくてよい純資産(自己資本)の割合。高いほど借金にたよっていない。
- 営業利益
- 売上高から、原価と、人件費・広告費などの費用を引いた、本業でのもうけ。
この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。例に出てくる会社名と数字は、説明のための架空のものです。特定の銘柄をすすめるものではありません。