ボリンジャーバンドとは?見方を図解【±2σの意味と、スクイーズ・バンドウォーク】

この記事の要点

  • ボリンジャーバンドは、移動平均線の上下に、値動きの広がりを表す帯を引いた指標です
  • 帯の幅がせまくなる「スクイーズ」は、大きく動く前ぶれとして見られます
  • 帯にそって動き続ける「バンドウォーク」は、強いトレンドのサインです

🎈 ボリンジャーバンドとは

は、の上下に、帯のような線を引いた指標です。1980年代に、アメリカのジョン・ボリンジャーが考えました。ローソク足と同じ枠に表示されるので、値動きと一緒に見られます。

真ん中の線は、ふつう20日のです。その上下に、値動きのばらつきの大きさをもとにした線を引きます。値動きが荒いときは帯が広がり、落ち着いているときは帯がせまくなります。

📐 ±1σと±2σ

上下の線は、という、ばらつきを表す数字から計算します。標準偏差はギリシャ文字のσ(シグマ)で書くので、真ん中の線から標準偏差1つ分はなれた線を±1σ、2つ分はなれた線を±2σと呼びます。

統計の考え方では、値動きのおよそ95%が±2σの中におさまるとされています。なので、株価が±2σの線にふれると、「ふだんの動きのはしまで来た」と考えられます。ただ、実際の株価は統計どおりには動かないので、95%はあくまで目安です。

下の図で、場面を切り替えてみてください。帯の幅が変わる様子が見られます。

スクイーズ

帯がいちばんせまい
値動きが小さい日が続くと、帯の幅がだんだんせまくなります(スクイーズ)。エネルギーをためている状態で、このあと上か下に大きく動き出すことがよくあります。どちらに動くかは、まだわかりません。

値動きは説明のための見本で、実在の銘柄のデータではありません。帯は見本の終値から計算しています。

🧭 ボリンジャーバンドの見方

① スクイーズ:帯がせまくなる

値動きが小さい日が続くと、帯の幅がせまくなっていきます。これをといいます。エネルギーをためている状態ともいわれ、このあと上か下に大きく動き出すことがよくあります。どちらに動くかは、スクイーズの段階ではわかりません。

② エクスパンション:帯が広がる

スクイーズのあと、株価が大きく動き出すと、帯が一気に広がります。これをといいます。新しいが始まったサインとして見ます。

③ バンドウォーク:帯にそって動く

強い上昇トレンドでは、株価が+2σの線にそうように上がり続けることがあります。これをといいます。下降トレンドでは、−2σの線にそって下がり続けます。

📊 実際のチャートで見てみる

ノート(5243)の日足とボリンジャーバンド(20日・±2σ・2026年5月中旬〜10月中旬)。青が真ん中の20日SMA、赤が+2σ、緑が−2σです。6月上旬は株価が−2σにそって下がり、6月下旬に帯がせまくなりました(スクイーズ)。7月上旬に株価が上に動き出すと帯が広がり(エクスパンション)、8月中旬から下旬には+2σにそって上がっています(バンドウォーク)。10月上旬の急な上げで帯は大きく広がり、そのあと株価は真ん中の線の下まで戻りました。特定の銘柄をすすめるものではありません。
ノート(5243)の日足とボリンジャーバンド(20日・±2σ・2026年5月中旬〜10月中旬)。青が真ん中の20日SMA、赤が+2σ、緑が−2σです。6月上旬は株価が−2σにそって下がり、6月下旬に帯がせまくなりました(スクイーズ)。7月上旬に株価が上に動き出すと帯が広がり(エクスパンション)、8月中旬から下旬には+2σにそって上がっています(バンドウォーク)。10月上旬の急な上げで帯は大きく広がり、そのあと株価は真ん中の線の下まで戻りました。特定の銘柄をすすめるものではありません。
チャートはTradingViewのものです。

🛠 TradingViewで表示するには

✏️ 確認問題

Q1. ボリンジャーバンドの真ん中の線は、ふつう何ですか?

答えと解説

正解は「20日の移動平均線(SMA)」。真ん中の線は、ふつう20日の単純移動平均(SMA)です。その上下に、標準偏差をもとにした帯を引きます。

Q2. 帯の幅がせまくなっていく状態を、何と呼びますか?

答えと解説

正解は「スクイーズ」。スクイーズといいます。値動きが小さい日が続いている状態で、このあと大きく動き出す前ぶれとして見られます。

Q3. 帯が広がり、株価が+2σの線にそって上がり続けています。どう考えますか?

答えと解説

正解は「強い上昇トレンドのバンドウォークかもしれない」。+2σにそって上がり続けるのは、バンドウォークと呼ばれる強いトレンドの形です。線にふれただけで逆の売り買いをしないようにします。

この記事の用語

ボリンジャーバンド
移動平均線の上下に、値動きのばらつき(標準偏差)をもとにした帯を引いた指標。帯の幅で値動きの大きさを見ます。
標準偏差(σ)
数字のばらつきの大きさを表す値。ボリンジャーバンドでは、真ん中の線から±1σ、±2σはなれた線を引きます。
スクイーズ
ボリンジャーバンドの帯の幅がせまくなること。値動きが小さい状態で、大きく動く前ぶれとして見られます。
エクスパンション
ボリンジャーバンドの帯が一気に広がること。新しいトレンドが始まったサインとして見ます。
バンドウォーク
株価がボリンジャーバンドの+2σ(または−2σ)の線にそって動き続けること。強いトレンドのサインです。
移動平均線
決まった日数の終値の平均を、毎日つないでいった線。流れの向きを見るのに使います。
SMA(単純移動平均)
期間の終値をそのまま平均した移動平均。どの日も同じ重さで数えます。
トレンド
株価の大きな流れの向き。上昇トレンド・下降トレンド・横ばいに分けて考えます。
用語集をすべて見る

この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。

実際の銘柄でどう使うかは、noteの講座に書いています。