RSI・MACD・ボリンジャーバンドの使い分け【トレンド系とオシレーター系のちがい】
この記事の要点
- 指標には、流れの向きを見る「トレンド系」と、行きすぎを見る「オシレーター系」があります
- トレンドが出ているときはトレンド系、横ばいのときはオシレーター系が役に立ちやすくなります
- 指標を増やすより、役割のちがう指標を少しだけ組み合わせるほうが迷いません
🧰 指標には、2つの種類がある
ここまで、RSIRSI(あーるえすあい)一定の期間の値動きのうち、上げの割合を0〜100で表した指標。70以上は買われすぎ、30以下は売られすぎの目安です。くわしく見る →用語集の一覧、MACDMACD(まっくでぃー)12日のEMAから26日のEMAを引いた値を線にした指標。流れの向きと勢いを見ます。くわしく見る →用語集の一覧、ボリンジャーバンドボリンジャーバンド(ぼりんじゃーばんど)移動平均線の上下に、値動きのばらつき(標準偏差)をもとにした帯を引いた指標。帯の幅で値動きの大きさを見ます。くわしく見る →用語集の一覧の3つを見てきました。どれも便利な指標ですが、得意な場面がちがいます。使い分けのために、まず指標を2つの種類に分けて考えます。
① トレンド系
流れの向きや強さを見る指標です。移動平均線やMACDがこの種類です。トレンド系指標トレンド系指標(とれんどけいしひょう)流れの向きや強さを見る指標。移動平均線やMACDなど。トレンドが出ている相場で役に立ちやすい種類です。くわしく見る →用語集の一覧は、上昇や下降のトレンドトレンド(とれんど)株価の大きな流れの向き。上昇トレンド・下降トレンド・横ばいに分けて考えます。くわしく見る →用語集の一覧がはっきり出ているときに、流れに乗っているかどうかを確かめるのに向いています。
② オシレーター系
一定の範囲を行き来する線で、上がりすぎ・下がりすぎを見る指標です。RSIがこの種類です。オシレーターオシレーター(おしれーたー)一定の範囲を行き来する線で、上がりすぎ・下がりすぎを見る指標の種類。RSIなどがあります。くわしく見る →用語集の一覧は、同じくらいの値段の幅で上下するレンジレンジ(れんじ)株価が同じくらいの値段の幅で上下している状態。横ばいともいいます。くわしく見る →用語集の一覧の相場で、はしまで来たかどうかを見るのに向いています。
ボリンジャーバンドは、その両方の顔を持っています。横ばいのときは±2σがはしの目安になり、トレンドが出ると帯の広がりやバンドウォークが流れの強さを表します。
⚖️ 相場によって、得意・不得意が入れかわる
トレンド系の指標は、横ばいの相場が苦手です。MACDの線は何度も交わり、移動平均線は株価に何度も抜かれます。そのたびにサインが出ますが、多くは流れにつながらないダマシダマシ(だまし)指標やチャートの形がサインを出したのに、そのとおりに動かないこと。横ばいの相場で出やすくなります。くわしく見る →用語集の一覧になります。
オシレーター系の指標は、強いトレンドが苦手です。上昇トレンドではRSIが70以上のまま株価が上がり続け、「買われすぎ」のサインが出続けます。そこで売ると、流れに逆らうことになります。
下の図で、相場の場面を切り替えてみてください。同じ値動きで、3つの指標がどう見えるかがわかります。
上昇トレンド
- MACD役に立ちやすいMACDの線がゼロより上を保ち、上昇の流れが続いていることを示しています。
- RSIダマシが出やすい70以上が続き「買われすぎ」の売りのサインが出続けますが、株価は上がり続けているので、ダマシになりやすくなります。
- ボリンジャーバンド役に立ちやすい株価が+2σにそって上がるバンドウォークで、強い上昇だとわかります。
値動きは説明のための見本で、実在の銘柄のデータではありません。MACD は 12・26・9、RSI は14日、ボリンジャーバンドは20日・±2σで計算しています。○は、交わったところ・70と30に入ったところ・±2σにふれたところです。
🔢 組み合わせの考え方
使い分けの順番は、基礎4の「チャートを見る順番」と同じです。
- 週足やダウ理論で、今がトレンドか横ばいかを決めます
- トレンドなら、MACDやボリンジャーバンドの広がりで、流れが続いているかを見ます
- 横ばいなら、RSIやボリンジャーバンドの±2σで、はしに来ているかを見ます
組み合わせるときは、同じ種類の指標を重ねないのがこつです。RSIと、RSIによく似たオシレーターを2つ並べても、同じことを2回見ているだけです。トレンド系を1つ、オシレーター系を1つのように、役割のちがうものを選びましょう。
📊 実際のチャートで見てみる

チャートはTradingViewのものです。
🛠 TradingViewで表示するには
✏️ 確認問題
Q1. RSIは、どちらの種類の指標ですか?
答えと解説
正解は「オシレーター系」。RSIは0〜100の範囲を行き来して、上がりすぎ・下がりすぎを見るオシレーター系の指標です。
RSIは0〜100の範囲を行き来して、上がりすぎ・下がりすぎを見るオシレーター系の指標です。
Q2. 横ばいの相場で、MACDの線が何度も交わっています。正しい考え方はどれですか?
答えと解説
正解は「トレンド系の指標は横ばいが苦手で、ダマシが出やすい」。トレンド系の指標は、横ばいの相場ではサインが出ても流れにつながりにくく、ダマシになりやすくなります。
トレンド系の指標は、横ばいの相場ではサインが出ても流れにつながりにくく、ダマシになりやすくなります。
Q3. 指標の組み合わせとして、役割が分かれているのはどれですか?
答えと解説
正解は「MACDとRSI」。MACDはトレンド系、RSIはオシレーター系なので、役割が分かれています。同じ種類を重ねても、同じことを2回見るだけです。
MACDはトレンド系、RSIはオシレーター系なので、役割が分かれています。同じ種類を重ねても、同じことを2回見るだけです。
この記事の用語
- トレンド系指標
- 流れの向きや強さを見る指標。移動平均線やMACDなど。トレンドが出ている相場で役に立ちやすい種類です。
- オシレーター
- 一定の範囲を行き来する線で、上がりすぎ・下がりすぎを見る指標の種類。RSIなどがあります。
- ダマシ
- 指標やチャートの形がサインを出したのに、そのとおりに動かないこと。横ばいの相場で出やすくなります。
- RSI
- 一定の期間の値動きのうち、上げの割合を0〜100で表した指標。70以上は買われすぎ、30以下は売られすぎの目安です。
- MACD
- 12日のEMAから26日のEMAを引いた値を線にした指標。流れの向きと勢いを見ます。
- ボリンジャーバンド
- 移動平均線の上下に、値動きのばらつき(標準偏差)をもとにした帯を引いた指標。帯の幅で値動きの大きさを見ます。
- レンジ
- 株価が同じくらいの値段の幅で上下している状態。横ばいともいいます。
- トレンド
- 株価の大きな流れの向き。上昇トレンド・下降トレンド・横ばいに分けて考えます。
この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。
実際の銘柄でどう使うかは、noteの講座に書いています。