明けの明星と宵の明星とは?ローソク足の見方を図解【3本で読む、流れの変わり目】

この記事の要点

  • 明けの明星は、大陰線・小さな足・大陽線の3本で、下落から上昇への変わり目を表す形です
  • 宵の明星は、大陽線・小さな足・大陰線の3本で、上昇から下落への変わり目を表す形です
  • 真ん中の小さな足が、前後の足から離れているほど、形がはっきりします

✨ 3本で読む形

ここからは、3本の組み合わせを見ていきます。最初は、夜明けと夕暮れの空に見える金星になぞらえた、とです。

どちらも、流れの変わり目に出やすい3本の形です。1本目で流れが続き、2本目でその勢いが止まり、3本目で反対に動き出す、という3つの段階を1つの形で表しています。

🌅 明けの明星

下落のあとに出る、次の3本の形です。

  1. :下落の勢いが続いている
  2. 小さな足(陽線でも陰線でも、でもよい):1本目より安いところで、小さくしか動かない。勢いが止まった
  3. :1本目の実体の真ん中より上まで上がって終わる。反対の勢いが出てきた

暗い夜(下落)のあとに、明けの明星が出て、夜が明けていく(上昇に変わる)というイメージです。

🌆 宵の明星

上昇のあとに出る、明けの明星を上下さかさまにした3本の形です。

  1. 大陽線:上昇の勢いが続いている
  2. 小さな足:1本目より高いところで、小さくしか動かない。勢いが止まった
  3. 大陰線:1本目の実体の真ん中より下まで下がって終わる。反対の勢いが出てきた

明るい昼(上昇)のあとに、宵の明星が出て、夜になっていく(下落に変わる)というイメージです。

下の図で、1本ずつ足を進めてみてください。3本そろうと形ができあがります。

1本目の真ん中123窓

3本目:大陽線で、1本目の実体の真ん中より上で終わった。反対の勢いが出てきた。これで明けの明星のできあがりです。

「窓あり」では、2本目が1本目と、3本目が2本目と、すき間を開けて離れています。値動きは見本です。

🔭 はっきりした形の見分け方

真ん中の2本目が、1本目と3本目から離れているほど、形がはっきりします。

  • 2本目が、1本目の終値から窓(すき間)を開けて始まっている
  • 3本目が、2本目から窓を開けて反対に始まっている
  • 2本目が十字線になっている

日本の株では、窓が開かないことも多いので、窓がなくても、2本目が1本目の実体の外側にあれば、この形と考えることが多いです。窓については、第13回でくわしく見ます。

📊 実際のチャートで見てみる

日経平均株価の日足(2025年5月下旬〜8月上旬)。上がってきた6月27日の陽線(始値39,866円・終値40,151円)のあと、30日は窓を開けて40,551円で始まり、40,487円で終わる小さな陰線でした。7月1日は39,986円で終わる陰線で、1本目の実体の真ん中(約40,008円)より下で終わっています。宵の明星の形です。ただ、1本目は大陽線というほど大きくなく、3本目も真ん中をわずかに下回っただけの、弱めの形でした。そのあと3週間ほど横ばいになったあと、7月下旬に大きく上がって、宵の明星の高値をこえていきました。
日経平均株価の日足(2025年5月下旬〜8月上旬)。上がってきた6月27日の陽線(始値39,866円・終値40,151円)のあと、30日は窓を開けて40,551円で始まり、40,487円で終わる小さな陰線でした。7月1日は39,986円で終わる陰線で、1本目の実体の真ん中(約40,008円)より下で終わっています。宵の明星の形です。ただ、1本目は大陽線というほど大きくなく、3本目も真ん中をわずかに下回っただけの、弱めの形でした。そのあと3週間ほど横ばいになったあと、7月下旬に大きく上がって、宵の明星の高値をこえていきました。
チャートはTradingViewのものです。

🛠 TradingViewで確かめるには

📚 もっとくわしく

noteの連載「ローソク足の教科書」の第11回 明けの明星と宵の明星でも、同じテーマを読み物として書いています。

✏️ 確認問題

Q1. 明けの明星の3本の並びとして、正しいのはどれですか?

答えと解説

正解は「大陰線・小さな足・大陽線」。下落の大陰線、勢いが止まった小さな足、反対の勢いの大陽線の3本です。大陽線・小さな足・大陰線は、宵の明星です。

Q2. 明星の形がはっきりするのは、どんなときですか?

答えと解説

正解は「2本目が、1本目と3本目から窓を開けて離れているとき」。真ん中の足が前後から離れているほど、勢いが止まって反対に動き出したことがはっきりします。

Q3. 週足が強い上昇の流れのとき、日足で宵の明星が出ました。正しい考え方はどれですか?

答えと解説

正解は「上昇がまた続くこともあるので、4本目以降の動きを確かめる」。大きな流れが強いときは、日足の宵の明星のあとも上昇が続くことがあります。週足と、そのあとの足を確かめます。

この記事の用語

明けの明星
大陰線・小さな足・大陽線の3本の形。下落から上昇への変わり目に出やすい形です。
宵の明星
大陽線・小さな足・大陰線の3本の形。上昇から下落への変わり目に出やすい形です。
十字線
始値と終値がほぼ同じで、実体がほとんどないローソク足。買いと売りがつり合い、迷っている状態です。
大陽線
実体の長い陽線。前後の足と比べて目立って長いもので、買いの勢いが強かったことを表します。
大陰線
実体の長い陰線。前後の足と比べて目立って長いもので、売りの勢いが強かったことを表します。
トレンド転換
上昇トレンドが下降トレンドに、または下降トレンドが上昇トレンドに変わること。
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この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。

実際の銘柄でどう使うかは、noteの講座に書いています。