かぶせ線と切り込み線とは?ローソク足の見方を図解【前の足の真ん中をこえるかどうか】

この記事の要点

  • かぶせ線は、陽線の次に高く始まった陰線が、陽線の実体の真ん中より下まで下がって終わる形です
  • 切り込み線は、陰線の次に安く始まった陽線が、陰線の実体の真ん中より上まで上がって終わる形です
  • どちらも、つつみ線ほどではないけれど、流れが変わりかけているサインです

📐 つつみ線の「一歩手前」の形

前の回のは、2本目が1本目のをまるごとつつむ形でした。この回の2つは、2本目がそこまでは届かないけれど、1本目の実体の真ん中はこえた形です。

真ん中は、1本目の始値と終値のちょうどあいだの値段です。たとえば始値1,000円・終値1,100円の陽線なら、真ん中は1,050円です。

☁️ かぶせ線

は、上昇のあとの陽線に、次の日の陰線がかぶさるような2本の形です。

  • 1本目:陽線
  • 2本目:1本目の終値より高く始まる陰線
  • 2本目の終値が、1本目の実体の真ん中より下で、1本目の始値より上

高く始まって、さらに上がるかと思われたのに、売られて前の日の上昇の半分以上を消してしまった形です。上昇の勢いに、暗い雲がかかったように見えることから、英語では「ダーククラウドカバー(暗雲)」と呼ばれます。

🗡 切り込み線

は、かぶせ線を上下さかさまにした形です。

  • 1本目:陰線
  • 2本目:1本目の終値より安く始まる陽線
  • 2本目の終値が、1本目の実体の真ん中より上で、1本目の始値より下

安く始まって、さらに下がるかと思われたのに、買われて前の日の下げの半分以上を取り戻した形です。下落の流れに切り込んでいくように見えることから、この名前があります。

下の図で、2本目の終値を動かしてみてください。真ん中の線をこえるかどうかで、呼び名が変わります。

1本目2本目真ん中1本目の終値より高く始まる
届いていません

2本目の終値が、1本目の実体の真ん中(1,050円)に届いていません。真ん中をこえると、かぶせ線になります。

1本目は始値と終値が1,000円と1,100円の足で、真ん中は1,050円です。値動きは見本です。

⚖️ 真ん中をこえるかどうかが分かれ目

2本目の終値が真ん中に届かなければ、ただの反対の色の足です。真ん中をこえれば、かぶせ線・切り込み線。1本目の始値までこえれば、つつみ線です。

つまり、2本目がどこまで戻したかで、流れが変わる力の強さがわかります。真ん中をこえたところで止まっているかぶせ線や切り込み線は、つつみ線よりは弱いサインと考えます。

📊 実際のチャートで見てみる

ノート(5243)の日足(2026年7月〜8月)。7月22日の陰線(始値2,042円・終値1,930円)の次の日、23日は1,900円と安く始まったあと、2,013円まで上がって終わりました。真ん中(1,986円)をこえているので切り込み線で、ここが下げ止まりになりました。そのあと27日の陽線(始値2,029円・終値2,112円)の次の日、28日は2,139円と高く始まって2,045円で終わる、かぶせ線です。ただ、かぶせ線のあとも下げは続かず、8月下旬には3,000円前後まで上がっています。特定の銘柄をすすめるものではありません。
ノート(5243)の日足(2026年7月〜8月)。7月22日の陰線(始値2,042円・終値1,930円)の次の日、23日は1,900円と安く始まったあと、2,013円まで上がって終わりました。真ん中(1,986円)をこえているので切り込み線で、ここが下げ止まりになりました。そのあと27日の陽線(始値2,029円・終値2,112円)の次の日、28日は2,139円と高く始まって2,045円で終わる、かぶせ線です。ただ、かぶせ線のあとも下げは続かず、8月下旬には3,000円前後まで上がっています。特定の銘柄をすすめるものではありません。
チャートはTradingViewのものです。

🛠 TradingViewで確かめるには

📚 もっとくわしく

noteの連載「ローソク足の教科書」の第10回 かぶせ線と切り込み線でも、同じテーマを読み物として書いています。

✏️ 確認問題

Q1. かぶせ線の2本目の終値は、どこにありますか?

答えと解説

正解は「1本目の実体の真ん中より下で、1本目の始値より上」。2本目の陰線が、1本目の陽線の真ん中より下まで下がって終わる形です。1本目の始値まで下がれば、つつみ線になります。

Q2. 始値1,000円・終値900円の陰線のあと、次の日が880円で始まる陽線でした。切り込み線になるには、終値がいくらより上で終わる必要がありますか?

答えと解説

正解は「950円」。1本目の実体の真ん中は、1,000円と900円のあいだの950円です。2本目がそれより上(1,000円より下)で終われば切り込み線です。

Q3. かぶせ線が出た次の日、2本目の高値をこえて上がりました。どう考えますか?

答えと解説

正解は「上昇はまだ続いている」。かぶせ線は変わりかけのサインですが、次の足が上に動けば、上昇の流れはまだ続いています。次の足で確かめます。

この記事の用語

かぶせ線
陽線の次に高く始まった陰線が、陽線の実体の真ん中より下まで下がって終わる形。上昇が変わりかけているサインです。
切り込み線
陰線の次に安く始まった陽線が、陰線の実体の真ん中より上まで上がって終わる形。下落が変わりかけているサインです。
つつみ線
小さな1本目の実体を、色が反対の大きな2本目の実体がまるごとつつむ2本の形。流れが変わるサインです。
実体
ローソク足の、始値と終値のあいだの太い部分。長いほど、その期間の値動きが大きかったことを表します。
用語集をすべて見る

この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。

実際の銘柄でどう使うかは、noteの講座に書いています。