RSIとは?見方と計算を図解【70・30の意味と、よくある勘違い】

この記事の要点

  • RSIは、一定の期間の値上がりと値下がりのうち、値上がりの割合を0〜100で表した指標です
  • 70以上は買われすぎ、30以下は売られすぎの目安とされています
  • 強いトレンドの中では、70以上や30以下が長く続くことがあります

🌡 RSIとは

は、株価の上がりすぎ・下がりすぎを0〜100の数字で表す指標です。1978年に、アメリカのJ・W・ワイルダーが考えました。日本語では「相対力指数」と呼ばれます。

ここまで見てきた移動平均線やダウ理論は、流れの向きを見るものでした。RSIは、一定の範囲を行き来する線で、今の動きが行きすぎていないかを見るという種類の指標です。チャートの下に、別の枠で表示されます。

🧮 RSIの計算のしかた

RSIは、決まった期間のの動きから計算します。期間は14日がよく使われます。

  1. 14日のあいだで、前の日より上がった日の上げ幅と、下がった日の下げ幅を、それぞれ平均します
  2. 上げ幅の平均 ÷(上げ幅の平均 + 下げ幅の平均)を出します
  3. それを100倍した数字がRSIです

チャートのソフトでは、前の日までの平均を少しずつ引き継いでいく、ワイルダーが考えたならし方で平均を出します。なので、手で14日分を平均した数字とは、少しずれることがあります。

14日とも上がっていれば100、14日とも下がっていれば0になります。上げと下げが同じくらいなら、50の近くです。つまりRSIは、値動きのうち「上げの力」がどれくらいの割合をしめているかを表しています。

下の図で、上がる日と下がる日を足してみてください。RSIの数字が動きます。

直近14日の値動き(前の日との差)30700100RSI 64.5

上げ幅の平均 7.1円 ÷(7.1円 + 下げ幅の平均 3.9円)× 100 = RSI 64.5

30と70のあいだで、50より上です。上げの力がやや強い状態です。

1回押すと、前の日より20円上がった(下がった)日を1日足します。いちばん古い日は外れて、いつも直近14日で計算します。値動きは説明のための見本です。

🚦 70と30の目安

RSIでは、70と30に線を引いて見ることが多いです。

① 70以上:買われすぎ

上げの力がとても強い状態です。の目安とされ、そろそろ上げが一服するかもしれない、と考えるきっかけになります。

② 30以下:売られすぎ

下げの力がとても強い状態です。の目安とされ、そろそろ下げ止まるかもしれない、と考えるきっかけになります。

③ 50のあたり

上げと下げの力がつり合っている状態です。50より上で動いていれば上げの力がやや強く、下で動いていれば下げの力がやや強いと読めます。

🔀 ダイバージェンス

株価は前の高値をこえて上がったのに、RSIは前の山より低い、ということがあります。株価とRSIの動きが逆になることをといいます。値段は上がっていても、上げの力は弱まってきているサインとして知られています。

ダイバージェンスが出ても、すぐにが変わるとは限りません。ダウ理論で見た「前の谷の安値を割るか」とあわせて確かめると、早とちりが減ります。

📊 実際のチャートで見てみる

ノート(5243)の日足とRSI(14日・2026年5月〜10月中旬)。6月中旬、株価が下げ止まったころに、RSIは30を下回りました。8月の終わりの数日と10月上旬には70をこえています(8月中旬は68前後でした)。8月は70の近くにいながら株価が上がり続け、9月はRSIが55〜65ほどに下がって、株価は2,700〜3,100円ほどの横ばいになりました。10月上旬は急に上がったあと、大きく下がっています。同じ70ごえでも、そのあとの動きはちがいます。RSIの枠の黄色の線は、RSIの移動平均です。特定の銘柄をすすめるものではありません。
ノート(5243)の日足とRSI(14日・2026年5月〜10月中旬)。6月中旬、株価が下げ止まったころに、RSIは30を下回りました。8月の終わりの数日と10月上旬には70をこえています(8月中旬は68前後でした)。8月は70の近くにいながら株価が上がり続け、9月はRSIが55〜65ほどに下がって、株価は2,700〜3,100円ほどの横ばいになりました。10月上旬は急に上がったあと、大きく下がっています。同じ70ごえでも、そのあとの動きはちがいます。RSIの枠の黄色の線は、RSIの移動平均です。特定の銘柄をすすめるものではありません。
チャートはTradingViewのものです。

🛠 TradingViewで表示するには

✏️ 確認問題

Q1. 14日のRSIで、14日とも前の日より上がっていたら、RSIはいくつになりますか?

答えと解説

正解は「100」。下げ幅がゼロなので、上げの割合が100%になり、RSIは100です。14日とも下がっていれば0になります。

Q2. RSIが75になりました。正しい考え方はどれですか?

答えと解説

正解は「買われすぎの目安に入ったので、行きすぎていないか確かめるきっかけにする」。70以上は買われすぎの目安ですが、強い上昇トレンドでは高いまま上がり続けることもあります。大きな流れとあわせて考えます。

Q3. 株価は前の高値をこえたのに、RSIは前の山より低くなりました。これを何と呼びますか?

答えと解説

正解は「ダイバージェンス」。株価とRSIの動きが逆になることをダイバージェンスといいます。上げの力が弱まってきているサインとして知られています。

この記事の用語

RSI
一定の期間の値動きのうち、上げの割合を0〜100で表した指標。70以上は買われすぎ、30以下は売られすぎの目安です。
オシレーター
一定の範囲を行き来する線で、上がりすぎ・下がりすぎを見る指標の種類。RSIなどがあります。
買われすぎ
短いあいだに上げが続き、行きすぎているかもしれない状態。RSIでは70以上が目安です。
売られすぎ
短いあいだに下げが続き、行きすぎているかもしれない状態。RSIでは30以下が目安です。
ダイバージェンス
株価と指標の動きが逆になること。株価は高値をこえたのに指標は前の山より低い、など。勢いが弱まってきたサインとして知られています。
終値
その日の取引の最後についた値段。移動平均線は、ふつう終値をもとに計算します。
トレンド
株価の大きな流れの向き。上昇トレンド・下降トレンド・横ばいに分けて考えます。
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この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。

実際の銘柄でどう使うかは、noteの講座に書いています。