トンカチと流れ星とは?ローソク足の見方を図解【上ヒゲの長い形と、出た場所】

この記事の要点

  • トンカチは、実体が小さく、上ヒゲが実体の2倍以上あり、下ヒゲがほとんどない形です
  • 上昇のあとの高いところで出たトンカチを、流れ星と呼びます
  • 流れ星は、高いところで売りが強かった跡で、上昇の勢いが弱まったサインのことがあります

🔨 トンカチとは

は、が小さく、が長く、下ヒゲがほとんどない形のローソク足です。前の回で見たを、上下さかさまにした形です。

目安は次の3つです。

  • 実体が小さい(陽線でも陰線でもかまいません)
  • 上ヒゲが、実体の2倍以上ある
  • 下ヒゲが、ないか、ほとんどない

長い上ヒゲは、途中で大きく上がったのに、終わりまでに押し戻された跡です。トンカチは、その上ヒゲが主役になった形です。

📍 呼び名は、出た場所で変わる

① 上昇のあと:流れ星

上昇が続いたあとの高いところで出たトンカチを、と呼びます。高く上がったあと、流れ落ちるように押し戻された形です。高いところで売りたい人が多かった跡なので、上昇の勢いが弱まってきたサインのことがあります。

② 下落のあと:トンカチ

下落が続いたあとの安いところで出たものは、そのままトンカチと呼ばれます。安いところで一度は買い上げられたものの、押し戻された形です。買いが入り始めた跡とも読めますが、流れ星にくらべると、それだけで判断できる力は弱めです。次の足が強く上がるかどうかで確かめます。

下の図で、同じ形のトンカチを、出る場所を変えて置いてみてください。呼び名と読み方が切り替わります。

15本目:流れ星上昇が続いたあと
呼び名流れ星

上昇が続いたあとの高いところで出たトンカチは、流れ星です。高く上がったあと押し戻された形で、高いところで売りたい人が多かった跡です。次の足が流れ星の実体の下で終わるかを確かめます。

値動きは説明のための見本で、実在の銘柄のデータではありません。

🔗 次の足で確かめる

流れ星が出ても、それだけで上昇が終わったとは言い切れません。確かめたいのは次の足です。

  • 次の足が陰線で、流れ星の実体の下で終わる:高いところでの売りが続いている
  • 次の足が流れ星の高値をこえる:上昇はまだ続いている

窓を開けて高く始まった日に流れ星が出たときや、出来高が多い日に出たときは、売りの強さがよりはっきりしていると考えられます。

📊 実際のチャートで見てみる

ノート(5243)の日足(2026年1月〜2月)。1月21日に大きな陽線で上がり、22日にいったん押し戻されたあとの23日に、始値2,960円・高値3,210円・安値2,888円・終値2,971円の足が出ました。実体は11円しかなく、上ヒゲは約240円あります。下ヒゲも少しありますが、上昇のあとの高いところで出た、流れ星に近い形です。次の取引日には大きな陰線(終値2,748円)が出て、そのあと2月下旬にかけて2,000円前後まで下がりました。特定の銘柄をすすめるものではありません。
ノート(5243)の日足(2026年1月〜2月)。1月21日に大きな陽線で上がり、22日にいったん押し戻されたあとの23日に、始値2,960円・高値3,210円・安値2,888円・終値2,971円の足が出ました。実体は11円しかなく、上ヒゲは約240円あります。下ヒゲも少しありますが、上昇のあとの高いところで出た、流れ星に近い形です。次の取引日には大きな陰線(終値2,748円)が出て、そのあと2月下旬にかけて2,000円前後まで下がりました。特定の銘柄をすすめるものではありません。
チャートはTradingViewのものです。

🛠 TradingViewで確かめるには

📚 もっとくわしく

noteの連載「ローソク足の教科書」の第6回 トンカチと流れ星でも、同じテーマを読み物として書いています。

✏️ 確認問題

Q1. トンカチの形の目安として、正しいのはどれですか?

答えと解説

正解は「実体が小さく、上ヒゲが実体の2倍以上で、下ヒゲがほとんどない」。トンカチは、小さな実体と長い上ヒゲ、ほとんどない下ヒゲの形です。カラカサを上下さかさまにした形です。

Q2. 上昇が続いたあとの高いところで、トンカチの形が出ました。何と呼びますか?

答えと解説

正解は「流れ星」。高いところで出たトンカチは、流れ星と呼びます。高いところで売りが強かった跡です。

Q3. 流れ星が出た次の日、流れ星の高値をこえて終わりました。どう考えますか?

答えと解説

正解は「上昇はまだ続いている」。高値をこえたので、高いところでの売りは続きませんでした。流れ星は、次の足とあわせて確かめます。

この記事の用語

トンカチ
実体が小さく、上ヒゲが実体の2倍以上あり、下ヒゲがほとんどない形のローソク足。カラカサを上下さかさまにした形です。
流れ星
上昇のあとの高いところで出たトンカチ。高いところで売りが強かった跡で、上昇の勢いが弱まったサインのことがあります。
上ヒゲ
実体の上にのびる細い線。先が高値です。長いほど、高いところで売られたことを表します。
実体
ローソク足の、始値と終値のあいだの太い部分。長いほど、その期間の値動きが大きかったことを表します。
カラカサ
実体が小さく、下ヒゲが実体の2倍以上あり、上ヒゲがほとんどない形のローソク足。出た場所で呼び名が変わります。
用語集をすべて見る

この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。

実際の銘柄でどう使うかは、noteの講座に書いています。