自分の売買ルールの作り方【初心者向け】守れたかどうかで判定できる書き方
この記事の要点
- 売買ルールは、「いつ入る」「どれだけ買う」「どこで出る」「入らない日」の4つで作ります
- 守れたかどうかを、あとで「はい・いいえ」で判定できる書き方にします
- ルールは少なく始めて、記録を見ながら少しずつ直していきます
📝 なぜ、ルールを作るのか
ここまでの15本で、チャートの見方、指標の使い方、全体相場、リスク管理を見てきました。でも、知っていることと、その場で同じように判断できることは別です。株価が急に動くと、人はあわてて、知っていたはずのことを忘れてしまいます。
売買ルール売買ルール(ばいばいるーる)いつ入る・どれだけ買う・どこで出る・入らない日を、前もって決めておく自分との約束。くわしく見る →用語集の一覧は、落ち着いているときの自分が、あわてているときの自分のために書いておく約束です。ルールがあれば、毎回同じ手順で判断でき、うまくいかなかったときも、どこを直せばよいかがわかります。
🧱 ルールの4つの柱
① いつ入るか
エントリーエントリー(えんとりー)株を買って、売り買いを始めること。くわしく見る →用語集の一覧の条件です。「週足で流れが上向き」「日足で支持線の近くまで下がって、下ヒゲの陽線が出た」のように、ここまでの記事で学んだことを組み合わせて書きます。
② どれだけ買うか
株数の決め方です。前の記事のとおり、1回で負けてよい金額と損切りまでの値幅から逆算します。「1回の損失は資金の1%まで」のように書きます。
③ どこで出るか
利確利確(りかく)利益が出ているときに売って、利益を確定させること。くわしく見る →用語集の一覧と損切り損切り(そんぎり)決めた値段まで下がったら、損が出ていても売って、それ以上損が広がらないように止めること。くわしく見る →用語集の一覧の条件です。「前の谷の安値を終値で割ったら損切り」「5日EMAを終値で割ったら利確」のように、入る前に決めておきます。
④ 入らない日
見送り見送り(みおくり)条件がそろわない日や、決めた「入らない日」に、売り買いをしないこと。くわしく見る →用語集の一覧の条件です。「全体相場が雨の日は新しく入らない」「決算発表の前の日は入らない」のように、やらないことも決めておくと、迷いが減ります。
✅ 守れたかどうかで判定できる書き方
ルールを書くときにいちばん大切なのは、あとで「守れたか」を、はい・いいえで判定できることです。
- 判定しにくい:「よく考えてから買う」「損は小さく」「慎重に」
- 判定しやすい:「週足が移動平均線の上のときだけ買う」「損切りの位置は、買う前に日記に書く」「1回の損失は1万円まで」
「よく考えたか」は、あとから自分に甘くも厳しくもなれます。数字や、チャートで確かめられる条件を入れると、判定がぶれません。
下の図で、ルールを1つずつ見て、「守れたか判定できる」かどうかを選んでみてください。
「よく考えてから買う」
答え:判定しにくい 「よく考えたか」は、あとから自分に甘くも厳しくもなれるので、はい・いいえで決められません。
「週足が移動平均線の上のときだけ買う」
答え:判定できる 買った日の週足を見れば、線の上だったかを、はい・いいえで確かめられます。
「損は小さく」
答え:判定しにくい どこまでが「小さい」かが決まっていません。金額や割合で書くと、判定できるようになります。
「損切りの位置は、買う前に日記に書く」
答え:判定できる 日記に、買う前に損切りの位置が書いてあるかどうかで確かめられます。
「慎重に売買する」
答え:判定しにくい 「慎重」かどうかは、そのときの気分で変わります。何をしたら慎重なのかを、条件で書きます。
「1回の損失は1万円まで」
答え:判定できる 損失の金額を見れば、1万円をこえたかどうかがはっきりわかります。
選んだ答えはどこにも送られず、保存もしません。
🌱 少なく始めて、記録で育てる
最初から完ぺきなルールは作れません。まずは3〜5個のルールで始めて、毎日「守れた・破った」を記録します。結果がよくなかったときは、ルールが悪かったのか、ルールを守れなかったのかを分けて考えます。
守れなかったのなら、守れるように書き方を変えます。守ったのに結果が悪いことが続くなら、ルールそのものを見直します。この2つを分けるためにも、記録が役に立ちます。
🐾 このサイトでルールを続ける
- このサイトの投資の習慣では、自分のルールを5つまで登録して、毎日「守れた・破った」を付けられます。守れた日は肉球カレンダーに肉球が押されます
- トレード日記の「ルールは守れた?」も、登録したルールごとに付けられます
ルールの作り方や守り方は、noteでもくわしく書いています。
- 講座「スイングトレード|週足と日足で決めるルール」では、週足から日足へ進む判断の手順を、ルールの形でまとめています
- 「投資メンタルの教科書」の第1回 ルールが守れないと第10回 守れたかどうかで数えるは、ルールを続けるための考え方です
🎓 基礎コースのおわりに
これで基礎コースの16本はおしまいです。ローソク足1本の読み方から始めて、自分のルールを作るところまで来ました。ここから先は、ローソク足コースで形を1つずつくわしく見ていくこともできますし、トレード日記で毎日の記録を始めることもできます。
✏️ 確認問題
Q1. 売買ルールの4つの柱に入らないのは、どれですか?
答えと解説
正解は「明日の株価の予想」。4つの柱は、いつ入るか・どれだけ買うか・どこで出るか・入らない日です。明日の株価を当てることは、ルールには入れません。
4つの柱は、いつ入るか・どれだけ買うか・どこで出るか・入らない日です。明日の株価を当てることは、ルールには入れません。
Q2. 守れたかどうかを判定しやすいルールは、どれですか?
答えと解説
正解は「週足が移動平均線の上のときだけ買う」。チャートで確かめられる条件が入っているので、あとで守れたかを、はい・いいえで判定できます。
チャートで確かめられる条件が入っているので、あとで守れたかを、はい・いいえで判定できます。
Q3. ルールを守ったのに、負けが続いています。どう考えますか?
答えと解説
正解は「ルールを守れなかったときと分けて、ルールそのものを見直す」。守れなかったのか、守ったのに結果が悪いのかを分けて考えます。守ったのに悪い結果が続くなら、ルールそのものを見直します。
守れなかったのか、守ったのに結果が悪いのかを分けて考えます。守ったのに悪い結果が続くなら、ルールそのものを見直します。
この記事の用語
- 売買ルール
- いつ入る・どれだけ買う・どこで出る・入らない日を、前もって決めておく自分との約束。
- エントリー
- 株を買って、売り買いを始めること。
- 利確
- 利益が出ているときに売って、利益を確定させること。
- 損切り
- 決めた値段まで下がったら、損が出ていても売って、それ以上損が広がらないように止めること。
- ポジションサイズ
- 1回の売り買いで持つ株数や金額。1回で負けてよい金額と、損切りまでの値幅から逆算します。
- 見送り
- 条件がそろわない日や、決めた「入らない日」に、売り買いをしないこと。
この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。投資は自己判断でお願いします。